2009/07/05

日本のふりがな

平成元年から活動してきた日本語研究会ASA(あさ)をNPO法人化することになり、書類をつくっています。日本語のふりがなは「ニホンゴ」で「ニッポンゴ」とよむことはないでしょうから、新しいNPO法人の名前は「ニホンゴサポートアサ」になります。秋ごろ認可されることをめざして、あとひといきです。
ところで、先日6月30日、国会で日本の読み方は「ニホン」でも「ニッポン」でもいいと閣議決定されたとか、報道を見ました。日本語が外国語の人達にとって、「ニッポン」は発音できない可能性があります。ちいさい「っ」を正確に発音することはとてもむつかしく「ニポン」となるでしょう。「切手」「来て」「聞いて」「禁手」が全て同じに聞こえるようで、ニッポンと力のこもった音がでません。 cat を キャット hat を ハット と詰まって発音しているのは私たちが ニッポンを ニポン といわれてヘンと同じように彼らにはひびくのでしょう。

2009/07/04

博多の夏

今年も山笠の季節です。博多駅の山笠は今年はちょっと違ってます。一つは駅が工事中なので、横向き。駅をでてすぐにみえなくて、見過ごしそうです。もうひとつ、驚いたことに、お笑い芸人の華丸・大吉が裏にでていたこと。表は恒例の合戦もので裏は大抵人気アニメ、子供が喜びようなものだったのに、お笑い芸人って始めて?レギュラーのテレビ番組「なんしようと」が紹介されていました。知らない人はだれ?っておもうでしょうけど、そんな人いないくらい有名なのかと不思議です。Photo_2

2009/07/02

夢作文2009

中国人技術研修生の入国直後の日本語研修で、「20年後の私」のテーマで作文をかかせると、どれもにたりよったりの作文を書いてきます。10年前は「二階建ての家に両親と住みたいです。 大きいテレビがあります。毎日おいしいチョコレートを食べたいです。」でしたが、最近のパターンは「ハンサムで金持ちな夫と、双子の姉妹の子供と白くて小さい犬がいます。私は洋服の店を経営したいです」にかわってきました。18歳から25歳くらいの独身女性、集合研修後は農家や食品加工の工場へ配属される技術研修生です。10年で中国がかわってきたように感じます。さて、日本人の同年代の女性はと思い、娘に聞いてみたら「やっぱりみんなも同じじゃない?」とのこと。「みんな同じ」という答えがうれしくなりました。

2009/06/28

蓮の台(うてな)

今朝の散歩の帰りにお濠で水死体があがって警察が調べているところを目撃しました。お濠は今、蓮の花が湖面を埋め尽くしています。蓮の台(うてな)というと極楽浄土、水死体は58歳会社員、蓮の台の下には鯉や亀がいます。ところで、このような場合、「人が死んでいた」というのか「亡くなっていた」というのか。人の場合は「亡くなる」が普通で、動物は「死ぬ」というのが一般的のように思います。知らない人でもやはり「亡くなる」といいたいところです。

2009/06/26

難しい日本語のやさしい教え方

熊本市国際交流振興事業団のニュースレターにコラム「ちょっとにほんご」を書かせていただいています。以下次号掲載予定。


日本語は実はやさしくて、20時間あればひらがなの読みを含めて入門期の簡単な日常の事柄はなんとか使えるようになるものです。そして、日本語が難しいとは日本語を無意識に日常的に使っている私たちが感じることです。「漫画の(ん)と新聞の(ん)はどうちがいますか」「(よ。/ ね。)(は/ が)の違いは?」日本語の音も助詞も細かな違いは質問の意味さえわからないこともあります。よっし!と思って説明すればするほど、益々相手にはわかってもらえません。こんなときは説明でなく使い方(どんな場面や状況でどう使うか)、例を使っていっしょに話をすれば楽しく日本語が学べます。つまり、難しい日本語の教え方とは説明せず、教えず、いっしょに日本語を楽しむことではないでしょうか。

2009/05/29

研修生からの贈り物

研修生の集合研修、現在進行中です。毎回、どの組合も同じようなパターンですけど、来日直後の集中終日日本語研修です。今回は18歳から27歳の女性6名。職種は農業です。この経済状況でITや機械、製造業は厳しい状況ですが、農業は変わりなく元気です。
来日直後の緊張もあるでしょうが、研修生は全員、毎回真面目によく勉強します。瀋陽や大連から来たといってもあまり出身地のことがわからないのは田舎の出身者で都会にでたことがないからでしょう。「先生、私たちは何もありませんから」。毎回、そういって何かくれます。海辺の研修センターでは、若布や貝をもらいます。前回はまだ冷たい海に降りて雫のしたたる若布をくれました。渡された手の冷たさと彼女たちの心の暖かさは忘れることができません。今回は、小さな貝を袋一杯渡されました。「貝は小さいからまだとらないでください。」 私のために前日、一生懸命みんなでとった貝とのことで、とても悲しそうで、わるかったかなぁと反省。もう少し詳細なフォローが必要でした。

2009/05/25

日本語教育学会春季大会2日目

今回のテーマでめだったことはEPAインドネシア看護士・介護士関係と日本語能力試験。
どちらも会場いっぱいの参加者でにぎわっていました。EPA関係は初級から専門用語をいれること、お年寄りの不鮮明な日本語を聞き分けることなど、現場のほんとうの声をきいてみたいと思いました。国策として2年で2000人。まだまだはじまったばかりだけど、うまくいくのかなぁ。技術研修生とはちがって相手が人間、しかもお年寄りだけに言葉の問題以外でもむつかしいことが多いと思います。
日本語能力試験はデモテープと大問の解説がありましたが、大きく変わることを期待していたのでコミュニケーション能力がどこまで測れるか、結局紙の試験の限界か、ちょっと期待はずれのところもありました。文法問題の形式として並べ替えがはいったとのことで、でも、これって普通に教室で練習させていることでそんなに画期的なことかしら?って思いましたけど。
詳細は7月以降に発表とか。期待していいんでしょうか。

2009/05/23

日本語教育学会春季大会

5月23日24日、明海大学で開催中の大会にきています。

今日は「生活日本語」と「外国人看護・介護士に対する日本語教育」の会場に参加しました。 日本語教育のキーワードとして「相互理解」とか、「生活のための」とか、「協働」がそのキーワードとして目につくようになりました。

国策としての介護士受け入れ、「一億総日本語教師」という春原憲一郎先生の視点を興味深く思いました。
日本語が日本人だけのものでなく、国際言語として受け入れられるためには、私達教師の発想をかえ、教材も教え方も変える必要があるのではないかと、どんどん変わる日本語教育の流れがまた変わるように感じました。

2009/02/13

大宰府の梅

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大宰府は受験シーズのせいか、朝から人がいっぱいです。大宰府にいくと、必ず本殿奥の「お石茶屋」に行って梅が枝餅を食べたりその周辺の木をみたりしていますが、今回はまだ梅も2分咲きでしょうか。とはいうものの、本殿の飛梅は5分咲き、真っ白で花弁も一重で桜のよう。飛梅が真っ先に咲くのは日当たりがいいからでしょう。本殿奥の茶店はひっそりとしています。季節をゆっくり感じるにはいい場所です。よ~くみると白梅はひとえ、紅梅は八重。どこかに八重の白梅と一重の紅梅があるかもしれません。満開の頃、行って探しましょう。楽しみが増えました。

2009/01/25

やさしいにほんご

昨年10月の「日本語教育能力試験」でも出題されたように、「やさしいにほんご」は日本語教育のキーワードになりつつあります。その中で議論になることに方言があります。外国人研修生を受け入れている企業の中には全社員に方言禁止令を発布して共通語を日本人が話すという報告もうけますが、いかがなものでしょうか。大阪府の「どないしたん?」には双方が方言を学びあう姿勢があって、共感しました。しかし、この中でおもしろかったのは「言い換え辞典」ですが、まるでクイズです。(携帯ラジオ→電池でうごくラジオ) 絵や実物をみせればすぐにわかるのに。「やさしいにほんご」とは上手になるまでの一時的な手段だと思います。言葉なんて、ほんとうはなくてもきっかけさえあれば、分かり合える。そのきっかけや手段に「やさしいにほんご」を位置づけたいと私は思います。企業の方の「聾唖者が外国人研修生の一番の理解者」というご報告には多くの学びを含んでいると思います。

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